東京・麻布十番にある鍼灸整骨院

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掌道鍼灸整骨院

鍼とは?

鍼の歴史

鍼の元は、石器時代の古代中国において発明されました。現在使われている金属の鍼は、戦国時代頃に作られ始めたといわれております。
日本において鍼、灸、湯液などの伝統中国医学概念は、遣隋使や遣唐使にとってもたらされました。奈良時代の律令制において、すでに鍼師(官職名として針博士、針師)が医師、按摩師などと共に存在していたことが分かります。日本独自の鍼の発展としては、984年に丹波康頼によって編纂された日本最古の医学書「医心方」を読みますと、鍼治療が当時の中医学概念より簡便化されたものになっていることがわかります。
世界においては、1950年代頃から、フランスや東欧諸国などから中国へ鍼灸の勉強をするための留学生が訪れたりしております。アメリカ合衆国では、1971年ニクソン大統領訪中の際に同行したニューヨークタイムズの記者が虫垂炎にかかり、手術をおこなった後の違和感や疼痛の改善ために鍼灸を受けた逸話が幅広く知られております。
(wikipedia 参照)

鍼とエビデンス

1979年に世界保健機関(WHO)が臨床経験に基づく適応疾患43疾患を発表し、1997年にアメリカ国立衛生研究所(NIH)の合意声明書において、鍼治療は手術後の吐き気、妊娠時の悪阻、化学療法に伴う吐き気、抜歯後の疼痛、などに有効であることが証明された。
また、2003年にも、WHOが臨床試験に関するレポートを出している。
2000年には、英国医師協会も鍼の有効性に関する合同声明を表明。
2010年現在、アメリカ国立衛生研究所(NIH)の国立補完代替医療センター(NCCAM)によると、大規模な臨床試験の結果、鍼治療は頭痛、偏頭痛、腰痛、上腕骨外上顆炎(テニス肘)については、通常の医療と同等の効果がある可能性があるとしている。

鍼の作用

鍼の作用には、交感神経活動の抑制、すなわち交感神経バイアスの関与。
鍼刺激で筋の硬さが緩むとともに、筋交感神経活動の抑制が、筋の過緊張の緩和に関与し筋血液量が増加する。なお、マイクロニューログラムによる筋交感神経活動の観察では、鍼刺激は筋交感神経活動を抑制する。また、鍼刺激によりCGRP(キカルシトニン遺伝子関連ペプチド)が感覚神経末端から放出され、筋肉の血管を拡張させる。

上記の作用機序などにより、多くの生理反応が起きる。
1、調整作用(整腸作用)
組織,器官に一定の刺激を与え、その機能を回復させる。
①鎮静作用 疼痛や痙攣のような異常に機能が亢進している疾患に対して行う。刺激した場所の組織を活性化する。
鍼の捕法で(足りない気を補う)で用いる。
②興奮作用 知覚鈍麻、消失あるいは運動麻痺のような神経機能減弱、内臓諸器官の機能減退に対して興奮させる。
刺激した場所の組織を低下させる。鍼の瀉法(余分な気を抜く)で用いる。
2、誘導作用 血管に影響を及ぼして充血を起こして患部の血流を調節する。
①患部誘導法 (患部誘導作用) 患部に鍼を打つことで、打った部位の血管を拡張させ患部に血液を集める。
②健部誘導法 (健部誘導作用) 健部に鍼を打つことで、打った部位に炎症部などの集まった血液を健部に集める。
3、反射作用 痛みや温度で刺激して反射の機転を利用して治療を行う。

4、その他の作用
①転調作用 自律神経失調症、アレルギー体質などの体質改善に用いる。
②消炎作用 白血球を増加させて患部に遊走させたり、リンパ系を賦活させることで病的な滲出物の吸収を促進。
③免疫作用 白血球を増加させて、免疫機能を高める。 ④防衛作用 白血球を増加させたり、免疫系(網内系)を賦活させたりする。

コラム 鍼灸の奥義

○第一回 はじめに
「剣の要諦はひとことで申してどういうことでございましょうか」と門人がよくきく。
こういう場合、普通ならば「曰く、無」などと師匠でさえわけのわかっていない哲学的表現をとるのが剣術家の常であったが、周作は「剣か。瞬息」とのみ教えた。
剣術の要諦はつきつめてみれば太刀行きの迅さ以外にはない。ひどく物理的な表現であり、教え方であった。周作は剣を、宗教、哲学といった雲の上から地上の力学にひきずりおろした、といっていい。
すこし長い言い方でいうと「夫剣は瞬息、心、気、力の一致」と教えた。この一見おだやかな若者が、兵法がかぶっていた神秘的ヴェールを大胆に剥ぎとった、といっていい。
「北斗の人」司馬遼太郎著より
「鍼灸の奥義とは一言でいうとどういうことでございましょうか」と、もし聞かれたらどのように答えてよいものか、私はまだ明確な答えをもちあわせていないのが現状です。
鍼灸・東洋医学というと非常に神秘的で、何か宗教がかったものさえも感じる方もいらっしゃいます。
私自身、東洋医学の「陰陽五行論」を勉強しておりましても、なにか分かったような、分からないような不可解さを拭いきれませんし、ツボの通り道といわれる「経絡」(けいらく)も、解剖して「これがそうです」とお見せできるものではないのです。
前述の剣術家である千葉周作は、今まで哲学的あいまいさで語られてきた「剣の要諦」を物理的に、とても分かりやすく説いたといいます。
実は、鍼灸治療においても同じ事が言えるのではないかと思っているのです。
鍼灸治療も東洋哲学的なもので語られるだけではなく、現実的かつ科学的でもあるのです。
私が、日々鍼治療を実践しておりまして、効果があるのはまぎれもない事実であります。
現代では、より有効に鍼術を応用する目的をもって、自然科学的な観点からデータも集積され、鍼灸の科学化も進められております。けっして、非科学的な治療方法ではないのです。
すでに証明されている鍼灸術の治療的作用と私の臨床例を合わせ、家庭で役立つ実践ツボ治療を紹介してゆきつつ、鍼灸の奥義にせまっていきたいと思っております。

○第二回 鍼灸治療の作用について
鍼灸治療の作用には医学的にみて、大きく次の4つが上げられます。
①調整作用:筋肉や神経系の不具合を調整します。
②誘導作用:血液の流れをよくします。
③反射作用:神経反射を利用したもの。
④その他の作用:消炎作用、防衛作用、転調作用など。
例えば打撲した患者さんが来たとします。血液の流れを良くするためにの誘導作用を目的とした治療を行います。
また麻痺がある方には刺激を与えて、の調整作用を利用します。
このように適応疾患を見極めた上で、それぞれにあった作用を引き起こす鍼灸治療を行っていきます。
●鍼灸治療における治療的作用

①調整作用

1)鎮静作用‥‥病的に機能の亢進している神経筋の機能を抑え、鎮静させる。
<適応疾患>神経痛、知覚過敏、筋痙攣、筋緊張、筋肉痛など
2)興奮作用‥‥病的に機能の減退している神経筋の機能を高め回復させる。
<適応疾患>運動麻痺、知覚鈍麻、知覚脱失など

②誘導作用

1)患部誘導法‥‥患部に施術し、健康部から血液を誘導する。
2)健部誘導法‥‥遠隔部に施術し、健康部へ血流を誘導する。
<適応疾患>皮下出血、打撲、捻挫、充血、浮腫、浸出物の吸収

③反射作用

疾病部位から離れた部位に施術して圧刺激が反射機転を介して、異常機能の調節を図る。
<適応疾患>内蔵の異常、血管運動神経系の異常(充血、貧血)など

④その他の作用

消炎作用、防衛作用、転調作用など
<適応疾患>自立神経失調症、アレルギー体質などの改善

○第三回 膝関節痛の治療法
膝関節の軽度の捻挫および周囲の痛みは、これから説明する治療法で、早めに痛みがとれます。
この治療法の特徴は、関節患部の治療だけではなく、その関節を「動かす筋肉」を揉みほぐして治療するところにあります。
捻挫の場合も関節痛の場合も、関節を動かす筋肉が密接に関連しているからです。
専門医に治療してもらったが、電気をかけたり、湿布を貼るだけで、なかなかよくならなかったという場合でも、この治療法で筋肉自体を治療することで、急によくなったということがあります。

(1)痛む部位の確認

膝屈折してみたり、回してみたり、軽く押さえてみたりしながら、どこが痛いか確認する。

(2)痛む部位の手当て

急性の場合は、アイシングなどで冷やし、慢性の場合は、ホットパックなどで温める。

(3)揉みほぐし治療

膝関節を動かす筋肉群は、大腿四頭筋・大腿二頭筋・縫工筋・大腿筋腹張筋・膝蓋靱帯・腓腹筋・膝窩筋などである。
膝関節の動きが悪くなったり、痛みがでているときは、これらの筋肉群が固くなっていることが多い。
この固くなった筋肉がほぐれて柔らかくなると、筋肉の動きが滑らかになり、膝の動きが制限されなくなるので痛みが軽減する。
痛む部位に関連する筋肉を探し、揉みほぐす。

(4)膝関節周囲の治療ポイント

指頭で垂直に力を加え(いわゆる指圧)重たい感じ、だるくなる感じ、少しの痛みが心地よい、などの感じがするくらいの強さで、
左右もしくは円を描くような感じでライン上の筋肉をまんべんなくほぐす。
一押し5~10秒ぐらいで数回繰り返す。
一日に数回繰り返してもよい。
治療した後は、湿布薬を貼ったり、消炎鎮痛剤のクリームを塗っておくとよい。

○第四回 生理痛に効くツボ
特に病的な原因のない月経痛困難症は、鍼灸治療およびマッサージで症状をやわらげることができます。
今年10月の初め、普段から肩こりで通院していただいているDさん(女性、33歳)から、「生理の時、下腹部の痛みがひどく、頭痛なども伴い、3日くらい寝込んでしまい、痛み止めを使わないと過ごせないのですが、鍼でなんとかなりませんか」と切実なるご相談を受けました。Dさんは専門医の診断をうけておられ、痛み止めの薬を飲むしか治療の方法はないと言われていました。
私は、生理時に起こる腰部や下腹部の張り、筋の過緊張を緩めてあげれば楽になるのではないかというイメージを持ち、鍼治療の治療的作用を期待して施術しました。治療方法は、生理になる10日前あたりから3回通院していただき、首肩腰足部にかけてのマッサージと鍼を行い、様子をみるということにしました。

<経過>

◎一回目(10月16日)

10月26日の予定だということで、10日前の16日、一回目の施術。普段から、首や肩にかけてのマッサージを行っているので、筋肉の緊張度はわかっていて、触診により、体全体がいつもより硬くなっているのがわかる。マッサージを行った後、首から肩にかけて鍼灸治療を行い、特に腰部から足部にかけては、血液の誘導作用を目的に多めに鍼を施術する。

◎二回目(10月20日)

「生理になる1週間前の感じが、いつもより楽な感じがする」と本人の弁。前回同様、マッサージ、鍼治療を行う。前回より筋の過緊張がとれてきている。

◎三回目(10月25日)

「明日あたりきそうですが、どうですかねぇ」と不安と期待の入り混じった本人の弁。マッサージと鍼治療により、生理前の体調は良好であるが、問題の生理時の一週間、頭痛、下腹部痛で寝込んでしまわれては、元の木阿弥。
前回、前々回以上に、心を込めたマッサージ、鍼治療を入念に行う。施述後、首から肩、腰から足にかけての筋肉の過緊張は激減する。

◎11月8日(普段の肩こり治療のため、来院)

「どうでしたか?」と聞くと、「凄いですよ。効きましたよ、鍼。普段通り会社に行きました。痛み止めの薬も飲まずに済みました」と本人、喜びの弁。
その後、Dさんに11月も同様、生理痛予防の治療を行うが、同様な効果を上げています。

○第五回 肉離れの治療法
肉離れを定義すれば「スポーツの時、ダッシュやジャンプなどの動作中に、筋肉膜や筋繊維の一部が破損された結果、急激な痛みを感じ、プレーの継続が困難となる状態」ということができる。
捻挫が、関節を動かす筋肉あるいは、その周囲の筋肉の損傷であるのに対し、肉離れは広い範囲での筋肉の損傷である。
肉離れは、捻挫と同じように再発することが多いため、早期にきっちりと治療しておかなければならない。
今回は、外国人のG選手がふくらはぎの肉離れで来院し、治療した経緯を説明しながら、治療法について述べる。

◎第一日目(12月10日)

負傷日12月8日。腫れと熱感があり、痛みのために歩行も思うにまかせないほどだと言う。
膝裏から足首、アキレス腱部にかけて触診してみると、パンパンに張っている。
押さえると「Oh! sore very hard(非常に激しく痛い)」と声をあげる。
痛めている部位をアイシングし、周りの筋肉を揉みほぐす。その後、鍼治療を施す。
初めは痛みや固さのため、足首の動きは悪かったが、施術後「Oh! Loosing(緩んでいる)」といって喜んだ。

◎第二日目(12月13日)

家では、毎回アイシングをするようにアドバイスしていたので、患部の腫れはひいていた。
歩行での痛みはなくなってきたが、ジャンプや走ることはできないとのこと。
同様の治療後、「Much better!(だいぶ良い)」と言った。

◎第三日目(12月17日)

歩行時の痛みが全くなくなり、軽くジャンプできるようになる。

◎第四日目(12月20日)

同様の治療を行う。経過良好である。

◎第五日目(12月25日)

この時点でダッシュやジャンプが、少しずつ可能になり、痛みはないとの事。本人は「Every day OK!」との弁。
日常的なケアとしては、患部のテーピング。運動後はアイシングをするなどの指導をする。

○第六回 肩関節痛の治療法
肩関節の軽度の捻挫、および周囲の痛み、五十肩などは、これから説明する治療法で早めに痛みがとれます。
捻挫の場合も関節痛の場合も、関節を動かす筋肉が密接に関連しているので、関節患部の治療だけでなく、その関節を「動かす筋肉」を揉みほぐして治療します。

(1)痛む部位の確認

肩を上げたり下げたり、回してみたり、軽く押さえてみたりしながら、どこが痛いのか確認する。

(2)痛む部位の手当て

急性の場合は、アイシングなどで冷やし、慢性の場合は、ホットパックなどで温める。

(3)揉みほぐし治療

肩関節を動かす筋肉群は、最深部の靱帯群と関節包、深層の筋肉(棘上筋、棘下筋、小円筋、大円筋、肩甲下筋)浅層の筋肉(大胸筋、三角筋、広背筋、僧帽筋など)である。
肩関節の動きが悪くなったり、痛みがでているときは、これらの筋肉群が固くなっていることが多い。
これらの固くなった筋肉がほぐれて柔らかくなると、筋肉の動きが滑らかになり、肩の動きが制限されなくなるので、
痛みが軽減する。
痛む部位に関連する筋肉を探し揉みほぐす。

(4)肩関節周囲の治療ポイント

指頭で垂直に力を加え(いわゆる指圧)重たい感じ、だるくなる感じ、痛みが心地よいなどの感じがするくらいの強さで、
左右もしくは円を描くような感じでラインの筋肉を揉みほぐす。
一押し5~10秒ぐらいで数回繰り返す。
一日に数回繰り返してもよい。
治療した後は、湿布薬を貼ったり、消炎鎮痛剤のクリームを塗っておくとよい。

○第七回 冷え症の治療法
冷え症の多くは、血液の流れをコントロールする自律神経の失調と考えられています。 自律神経の失調を調整するのに、鍼灸治療の作用とされている調整作用、誘導作用、反射作用などが有効に作用します。

(1)治療の仕方

冷え症の場合、指圧、マッサージをする前に、手足をはじめ、身体全体をよく温めておくと、血液の循環が良くなって、効果があらわれやすくなります。

(2)ツボの取り方

自律神経を調整するツボは、手足、腹部、腰部に多く集まっていますので、これらをていねいに押していくと血液のめぐりが良くなります。

○第八回 肩こりの原因
肩こりの原因は、大別して3つの要因が推定されます。従って実際の肩こりの原因は、これら3つがいろいろな割合で混ざったものと考えられます。

(1)自律神経の不調

更年期障害、高血圧症、低血圧症、各種の内蔵疾患による体調不良、目の酷使や近視乱視などの調節障害、歯の噛み合わせの異常などがあげられます。

(2)筋肉の過労

重い頭を支え、同時に上肢を吊り上げている為に常に緊張している、首の筋肉や肩甲骨周辺の筋肉の疲労が主な原因です。 筋肉疲労(過労)は、筋肉内の乳酸やその他の疲労物質の蓄積と、電解質のバランスの異常を生じ、これが筋肉の緊張や痛みを起こします。

(3)神経障害

肩こりや首から上肢の痛みの原因として、頸椎症、胸部出口症候群、頸椎症候群などが知られています。
これらの3つの原因から起こる肩こりは、鍼灸治療の作用とされている調整作用、誘導作用、反射作用などが有効に作用します。

①凝る部位を確認します。

②凝る部位を手当てします。

肩凝りは、慢性の場合が多いので温めます。

③首、肩の揉みほぐし治療

凝った感じ、張った感じがする部位を、指頭で垂直に力を加え(いわゆる指圧)重たい感じ、痛みが心地よいなどの感じがするくらいの強さで揉みほぐします。一押し5~10秒くらいで数回くり返す。治療した後は、湿布薬を貼ったり、消炎鎮痛剤のクリームを塗っておくとよい。
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